伊豆の赤ワインが国内有数のコンクールで「グランドゴールド賞」「伊豆シンフォニー・レッド プレミアム 2022」(中伊豆ワイナリーシャトーT・S)

静岡県伊豆市の中伊豆ワイナリーシャトーT・Sが手がける赤ワイン
「伊豆シンフォニー・レッド プレミアム 2022」が、国産ブドウ100%ワインを対象とする審査会「日本ワインコンクール2025」で、最高評価の一つである「グランドゴールド賞」を受賞しました。

伊豆のブドウとワイン造りが、山梨や長野など国産ワインの名産地と並び得るポテンシャルを持つことを示す結果となりました。


日本ワインコンクールについて

日本ワインコンクールは、国産ブドウ100%を使用したワインのみを対象とし、外観、香り、味わいなどを総合的に評価する国内有数のワイン審査会です。

中伊豆ワイナリーからは、欧州系品種の赤ワイン部門で「グランドゴールド賞」と「金賞」、白ワイン部門でも「金賞」を受賞。
なかでも「伊豆シンフォニー・レッド プレミアム 2022」は、ワイナリーのフラッグシップに位置づけられる一本です。


標高290メートルの自社畑から生まれる、選び抜かれたブドウ

「伊豆シンフォニー・レッド プレミアム 2022」に使用しているのは、標高約290メートルに位置する自社畑で収穫された、次の3品種のブドウです。

  • プティ・ヴェルド 49%
  • カベルネ・ソーヴィニヨン 26%
  • メルロー 25%

畑の段階から樹ごとに色調で区分けを行い、その後、一定の光量に保たれた室内で房ごとの色の濃さを確認し、より深い色合いを持つブドウを選び抜いています。
さらに高度な選果を重ねたうえで、樽ごとの個性を見極める「樽セレクション」を実施。選び抜かれたワインのみをブレンドすることで、フラッグシップにふさわしい一本に仕上げています。


香りと味わいの特徴

このワインの魅力は、複雑さと調和のバランスにあります。

  • 黒系・紫系果実を思わせる香りをベースに、黒バラのニュアンスや、ローストしたアーモンド、スパイスの要素が重なり合う複雑なアロマ。
  • 外観は、縁にわずかにレンガ色を帯びたルビー色。軽めの粗濾過により、クリアさを保ちつつ個性を残しています。
  • 口当たりは柔らかく、果実味と心地よい酸味、こなれ始めた渋みが一体となり、長い余韻を楽しめます。

醸造責任者のコメント

中伊豆ワイナリーで農場・工場の総責任者を務める松本智康は、今回の結果について次のように話しています。

「一からブドウの選抜を見直した結果、欧州系品種の赤部門で『グランドゴールド賞』と『金賞』、そして白部門でも『金賞』という栄えある賞をいただくことができ、社員一同大変うれしく思っております。
チャレンジングで努力を惜しまない農場スタッフ、徹底した技術向上に励む醸造スタッフによる想いが詰まったワインです。
日頃からご愛顧いただいている皆様に感謝申し上げますと共に、これを励みに、これからも品質向上とさらなる成長に努めてまいります。」

なお、受賞報告の際には、同ワイナリーの蘆川聡社長と松本が伊豆市役所を訪ね、菊地豊市長から「伊豆のワインが山梨や長野といった名産地と肩を並べる評価を得たことをうれしく思う」との言葉も寄せられました。


食卓での楽しみ方:ペアリングの提案

しっかりとした骨格と長い余韻を持つ赤ワインのため、じっくりと火を入れた肉料理との相性が良好です。

  • ビーフシチュー
  • 炭火で表面を香ばしく焼き上げたサーロインステーキ
  • 赤ワインベースの洋風ボタン鍋

旨味とコクのある温かい料理と合わせることで、ワインの果実味と渋みが一層引き立ちます。


商品情報

  • 商品名:伊豆シンフォニー・レッド プレミアム 2022
  • 品目:果実酒(赤・辛口)
  • 原材料名:ぶどう(伊豆産)
  • 使用ブドウ品種:プティ・ヴェルド49%、カベルネ・ソーヴィニヨン26%、メルロー25%
  • 内容量:750ml
  • アルコール度数:12.5%

高温になる場所での保管は避け、25℃未満を目安に涼しい場所での保管が推奨されています。ぶどうや発酵由来の成分による沈殿が生じる場合がありますが、品質には問題ありません。


伊豆のテロワールをボトルに込めて

中伊豆ワイナリーシャトーT・Sは、標高や気候、土壌といった中伊豆ならではの条件を生かしながら、ブドウ栽培と醸造の両面で取り組みを重ねてきました。

今回の受賞は、その歩みの一端を示すものと言えます。今後、どのようなヴィンテージが生まれていくのか、引き続き注目されるワイナリーです。

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